私はこの映画についてのあらすじも何も知らない状態でレンタルしてきました。オドレイ・トトゥの『アメリ』の後の新作だし、どんなもんかちょっと見てやるか。・・・そんな気持ちでした。正直オドレイ・トトゥはきっとこの先もう駄目なんじゃないかと思っていたので、この映画も本当に期待なんて全くしていませんでした。

オープニングからしてハートのモチーフを使った可愛らしいイメージでまとめてあったし、始まってしばらくは恋する乙女の姿を見せられるだけ。『アメリ』と決定的に違うのはダサさかな、みたいな。野暮ったくてオドレイ・トトゥも『アメリ』ほど可愛く画面に映らない。正直、額の狭さばかりが気になってしまいました。（て、オイ）

それが後半、突如として映画が豹変。ちょうど睡魔が襲ってきたくらいの時間でこの時間の取り方も絶妙。

えー！そうなの？そうだったの？マージーデー！

驚愕の連続。そう来たか。そうなのか。…って、コワー！って後半ずっとこんな感じ（笑）自分で「うるさいわ自分」てツッコみたくなるくらいの驚きよう。「あなた、まるでアメリでも観るような気持ちで鑑賞したわね、おバカさん！」と監督がものすごい勢いで高笑いしている様子が目に浮かぶ。そしてオドレイ・トトゥには「私は一発屋なんかじゃないわよ、バカにしないでフン」と嘲笑われたような気にもなる。スイマセン。油断してた私が悪かったです。スイマセン。

本当は☆４つにしていたのですが、『アメリ』に付けた点数も確か☆４つだったと思ったので、☆を一つおまけでプラスして☆５つ。私は『アメリ』よりも『愛してる、愛してない…』の方が面白いと思います。でももし観るなら『アメリ』を観てからにしてね。とは言いたくなりますね、確かに。表裏一体という事でやはりセットにしておきたい２作品です。