これは映画としての「ＯＵＴ」だね。

小説やＴＶドラマでは勧善懲悪を越えて、上手く罪から逃れられるのが作者の技量と思いきや、この映画のラストでは、師匠が全部供述してしまうので、警察に捕まるのは時間の問題。もしくは、彼女等が知床岬からダイブなんて結末しか想定できないのが残念。

むしろ閉塞し鬱屈した家庭「日常」からの「ドロップＯＵＴ」が彼女等の解放であり、それがオーロラだけとは説得力に欠ける。

間寛平演じる佐竹が、何故に彼女等のビジネスを知り得たのかが疑問。

室井滋の演技のウマさも光ったけど、前半のアフレコはズレズレでど下手。

ＴＶドラマ版では犬が手を喰わえていた。映画版におけるカラスよりもこの方がインパクトが残っている。この描写だけでもＴＶドラマ版に負けている。