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ケネスさんのお気に入りコメント(1/2)

レオン(1994/仏=米)★5 「中に入れて お願い 早く」 泣き声を押し殺してドア越しにレオンに訴えるマチルダ。扉が開いた時にマチルダに光が当たる。まるで神のご加護のように。素晴らしい演出だ。リュック・ベンソン作品の中では『フィフス・エレメント』・『アンジェラ』と並ぶ「突然やってきた少女に運命を翻弄される男」作品三部作だと勝手に思っている。 [review] (IN4MATION)[投票(1)]
アメリカン・スナイパー(2014/米)★1 イーストウッドの映画である、と思えない。放ったらかしの伏線、意味ありげでそうではない回想、バーの一人飲みや娘の新生児室の場面、、、、どうしちまったんだろう、、、。 [review] (動物園のクマ)[投票(1)]
男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(1980/日)★5 何故寅は結婚を躊躇し続けるかを巡る一編 [review] (寒山拾得)[投票(5)]
ジョゼと虎と魚たち(2003/日)★4 暗い海の底から。 [review] (ちわわ)[投票(3)]
異人たちとの夏(1988/日)★5 主人公宅を名取が訪れる場面や寄席の外での片岡との邂逅シーン等、尋常じゃない世界との接触を日常に埋没させる山田の巧妙な台詞回し。浅草シークェンスは全て突出するが、マンションのパートも都会の孤独を表出させ冷めた金属のように心を穿つ。 (けにろん)[投票(6)]
苦役列車(2012/日)★4 純然たる職業演出家としての達成が窺える、山下敦弘の最もプロフェッショナルな映画。おそらくそれは向井康介近藤龍人、あるいは山本浩司山本剛史といった名をクレジットに見出せないこととも無縁ではないだろう。撮影の充実度は同じく池内義浩がカメラを担当した『リンダ リンダ リンダ』に並ぶ。 [review] (3819695)[投票(13)]
十三人の刺客(2010/日)★4十三人の刺客』を名乗るこの映画に限ったことではないが、「数字」は残酷である。「十三人」とはむろん役所広司演じる島田新左衛門や松方弘樹演じる倉永左平太らを指すのだが、彼らに固有の「他の誰でもないその人」という具体的唯一性を数字は剥奪する。題名が既に「使い捨ての命」を指示/支持している。 [review] (3819695)[投票(16)]
過去のない男(2002/フィンランド=独=仏)★5 全篇を包む柔らかな光がすばらしい。目下のところティモ・サルミネンのベスト・ワークだろう。 [review] (3819695)[投票(2)]
冬冬の夏休み(1984/台湾)★5 ホウ・シャオシェンの凄さを体感するにはこれを見るのが手っ取り早いだろう。演出による葛藤やもどかしさ、焦燥、さらには笑いの創出はキアロスタミを、冒頭卒業式シーンにおける望遠レンズでの空間把握などはカサヴェテスをそれぞれ想起させる。現代にも通用する八〇年代映画の最先端。まったくもって驚きの連続。 [review] (3819695)[投票(5)]
ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!(1993/英)★5 原題からして明らかにヒッチコックを意識しているのだが、綿密かつ無茶苦茶なサスペンスがなぜか問答無用の大活劇へと至る。ストップモーション・アニメがこれほどまでの活劇性を獲得してしまったことに、私たちはもっと戦慄を覚えるべきだ。悪役の造型も見事。 (3819695)[投票(3)]
羊たちの沈黙(1991/米)★5 ジョディ・フォスターアンソニー・ホプキンスの指が一瞬触れ合うだけのことをクライマックスに仕立ててしまう究極のプラトニック・ラヴストーリーに、これもまた究極の「肉」欲たるカニバリズムが不断に襲いかかり、かくして映画は無謀に美しい均衡に支配される。真の「アメリカ映画」は常にアメリカを脅かす。 [review] (3819695)[投票(4)]
沈まぬ太陽(2009/日)★5 長い。ひたすら長い。でも見て良かった。御巣鷹山123便のくだりは涙なくして見らりょうかという感じであるが、これ全部マジ話だったら、そらこんな会社つぶれるわなあ。 [review] (サイモン64)[投票(2)]
苦役列車(2012/日)★5 予告を見た人の多くが期待していた「森山未來の『モテキ』からの変貌ぶり」が、びっくりするほど表現されていた。顔つきまで変貌するもんなんだな。 [review] (サイモン64)[投票(2)]
男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(1980/日)★4 寅のマドンナに対する愛情が、娘に対する父親の思いとして描かれる。中年男が抱くほのかな思いと、何もできないもどかしさに説得力がありいつもの失恋騒動より好感が持てる。伊藤蘭も純情さの中にみせる、蓮っ葉さで境遇の悲しさを好演。なかなかの佳作。 (ぽんしゅう)[投票(4)]
水俣 患者さんとその世界(1976/日)★5 事象ではなく、事象のなかから何を対象として選ぶか、その対象に真摯かつ執拗に密着することの重要さ。告発される側はいかようにも逃げ隠れできる。患者は逃げ場どころか命すら奪われた存在だ。その時、何を撮るべきなのか。答えは患者のために患者を撮ること。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
小さな巨人(1970/米)★5 異なった二つの文化圏を行き来しアイデンティティを見いだせないジャックは、まさに愛国心とベトナム反戦の狭間を彷徨う公開当時のアメリカ市民の戸惑いそのものである。この作品以前と以後で、私の無邪気な勧善懲悪映画に対する認識も180度転換した。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
歩いても 歩いても(2007/日)★5 「そんな小さなことで・・・」。何度か交わされる言葉だ。人は心の底にある大きな不安や不満など、簡単に口に出したりしない。それは、たいていカタチを変えて些細な不満として現れる。何故なら、そこには相手を傷つけまいとする無意識の思いやりがあるからだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
タクシードライバー(1976/米)★5 不眠症。されど夢うつつ・・・・ [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
八月の濡れた砂(1971/日)★5 コレのどこがいいの?って、みんなに聞かれる・・・しょうがないじゃん、好きなんだから。 [review] (ぽんしゅう)[投票(7)]
誰も知らない(2004/日)★5 子供のような大人が少なからず存在するという事実には、昨今の事件を見ていればもう驚かないが、その子供達がいくら健気に、あるいは逞しく、あたかも大人のようにふるまったとしても、彼らは「愛情の奴隷」でしかないという点において非力なのである。 [review] (ぽんしゅう)[投票(24)]