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けにろんさんの人気コメント: 更新順(110/142)

人気コメント投票者
★2ホステージ(2005/米)折角の多角的な複合事件を設定しながら錯綜するサスペンスの醸成が全く出来ていない。単視眼的な構成であり初源的カットバックさえもろくすぽ使い方を知らんようだ。何より泣き虫ガキが相手では本気汁を分泌さえできないじゃないか。X68turbo, クワドラAS, トシ[投票(3)]
★2メル・ブルックス 新サイコ(1978/米)本気汁で撮られた映画をパロるのなら本気で撮ってパロって欲しい。思いつきのアイデアを弛緩した適当さで見せられ続けるのは苦痛。「B級西部劇」や「怪奇映画」に対する程には強固な愛がヒッチに対しては無かったってことだろう。くだらな過ぎ。ぽんしゅう[投票(1)]
★5流れる(1956/日)豊穣な時代のあとの斜陽の鈍色の残光。山田栗島の放つ黴た残り香と新たな世代岡田高峰の香しき風。その絶妙なアンサンブル。廃れてゆくことへの諦念は美しきかな。そして、微かにせよ息づく新たな時代への希望の奥ゆかしさも。水那岐[投票(1)]
★3ワルキューレ(2008/米=独)異形となり世界に背を向ける。なるほど『Xーメン』にも通底するブライアン・シンガーらしい被虐感。一方で確定された結末へ向け消えゆくカタルシス。シナリオはそれに代わるものを見出せていない。正か負かへの舵取りが中庸で凡庸だからだ。G31[投票(1)]
★3蜘蛛巣城(1957/日)中世の西洋には確実に存在した「魔」を日本の戦国時代に移植するに「能」で装飾してみた。それらしくは見えるが装飾は本質には遠い。バタ臭い和人黒澤の限界だろう。ラストは確かに傑作だが他はどうも…特に魔女はそりゃないだろうってな出来だ。緑雨[投票(1)]
★5スペル(2009/米)グラインドハウス』的70年代オマージュがベースなのだろうが、これ見よがし感も無く、どうこう言っても緻密なライミの技巧。それが、行って来い的にサバけた挙げ句に落ちたところが『ミステリー・ゾーン』的暗黒の詠嘆とは。やってくれるね。ナッシュ13[投票(1)]
★3あの日、欲望の大地で(2008/米)場所と時制が錯綜し多くのエピソードが並立配置される前半。圧倒的な風景描写の中、過去は神話性を現在は絶望の深淵を垣間見せる。ベルイマン絶頂期をも想起させる性的アプローチだったが、物語の帰結が見えるにつれ哀しいまでに急速に世界は矮小化した。3819695[投票(1)]
★4喜劇 女売出します(1972/日)バイタリティとかそういうのではなく露骨にSEXが日常に介在する世界で松竹イズムを穿ちつつ一方ベタな人情話を踏襲した森崎イズムに改めて感銘した。夏純子の目力、森繁市原の情、西村小沢の芸を俺は愛する。ぽんしゅう, 直人[投票(2)]
★4カポーティ(2006/米=カナダ)主人公が取材を通して犯人と同期していく様は、台詞で語られているほどには掘り下げられているとも見えないのだが、カンザスの片田舎の時代の空気を表出したカメラと緻密な演出、そしてホフマンの計算され尽くした演技で解ったような気分にはさせられる。牛乳瓶, ヒエロ, おーい粗茶, 緑雨ほか7 名[投票(7)]
★3家族(1970/日)列島を縦断するだけで犠牲にせざるを得ないものがあったが、一方計り知れない希望もあった。清潔や安全と引き替えにユートピア幻想が崩壊した今、時代の記録として感慨を覚えるが、ただ机上の設計を旨とする山田にロードムービーは向いてない。青山実花, TOMIMORI, ぽんしゅう[投票(3)]
★5ロスト・イン・トランスレーション(2003/米=日)この日本観に辟易したとしてもグローバルスタンダードな視点からは、こう見えるということを真摯に受け止めるべきで、なのに、さらりと日本専売とも思われるヴィヴィッドな男と女の機微を全うしてしまう。器の違いを感じた。牛乳瓶, Lostie, おーい粗茶, エピキュリアンほか7 名[投票(7)]
★4アンナと過ごした4日間(2008/ポーランド=仏)死牛など末世なギミックと泥濘の工場でのレイプなど先鋭な描写に魅せられつつ、多くの同工異曲の映画的記憶との類似に失望する。しかし、終盤、主体に倒置したアンナが青い探照灯に照らされ、深遠な孤独が浮かび上がった瞬間、紛れもない映画の奇跡が降臨。ペペロンチーノ[投票(1)]
★4学校の怪談 GAKKOU NO KWAIDAN(1995/日)プレーンな演出姿勢と応える子役達の演技には上質の児童映画の趣がある。今更感ありそうな古式床しいお化けにも衒いが無く正対している。クマひげのクリーチャーだけ香港映画みたくて今いちだが他のイメージは良い。ラストの哀感も含め脚本が素晴らしい。ぽんしゅう, 水那岐[投票(2)]
★3私がクマにキレた理由〈わけ〉(2007/米)主人公がモラトリアムに自分探しするのは結構だが、何故「子守」なのかが、人類学専攻による研究志向だと言い訳してもかなり胡散臭い。それは、半端なファンタジー色を散りばめた描法の座りの悪さにも言える。ヨハンソン見てれば飽きはしないが…。りかちゅ, セント[投票(2)]
★3半落ち(2004/日)端に至るまで男も女も背景を背負ってギリギリの生を生きるという全ての配役陣の役の把握力が圧倒的ドラマトゥルギーの発露に至る前半も真摯な問題提議をあくまで真摯に問う後半も個々に言うなら素晴らしい。しかし、両者が乖離してロジカルな興奮に至らない。青山実花, おーい粗茶, tkcrows, ぱーこほか6 名[投票(6)]
★2マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009/米)予め準備された材料でないだけ料理人の腕が試されるが、貴重な残存フィルムに既存コンサート映像をリミックス。レアな食材が裏通りのラーメン屋で調理されたかのよう。2カメで貫徹された「ビリー・ジーン」が終盤にあるだけに尚更。CGまみれのPVは論外。のこのこ[投票(1)]
★3おくりびと(2008/日)異世界との遭遇によるドラマトゥルギーの起点が周防本木のコンビ作と相似だが滝田演出に作家性は無いから鮮度落ち感が拭えない。『御法度』と『壬生義士伝』の比較も脳裏に浮かぶ。広末女房が現出させる理想郷始め役者陣は素晴らしいが…。りかちゅ, 牛乳瓶, ナム太郎, ペペロンチーノほか5 名[投票(5)]
★3ラスト サムライ(2003/米=ニュージーランド=日)カスター大虐殺に立ち会いウィンチェスター社を指弾する男が遙か最果ての国とは言え近代武装化の一翼を担う、又英語を取得し進取の気性に富む男が近代化に反旗を翻す。こういうアンビバレンツな感情機微を十全に描けてないから、ラストがどっちらけに白ける。りかちゅ, ハム, おーい粗茶, 町田ほか8 名[投票(8)]
★5太陽に灼かれて(1994/仏=露)ミハルコフが親和するチェーホフ的世界に切り込まれるタルコフスキー的前衛は故国近代史への錯綜する想いを表出し、ソビエト映画史を概観するような感銘。ズーム使いは後期フェリーニブニュエルを想起させる。泥臭く且つ圧倒的な映像美。セント[投票(1)]
★4東京夜曲(1997/日)いきなり故郷に帰ってきた男に慌てふためく旧知の人々。設定も如何にもで、市川の技巧は鼻につく寸前までワンパターン化してきたが、仏頂面の寅次郎を長塚京三が好演。しかし、成功の要因は耐えて受け身に徹した桃井かおりのキャスティング。Yasu[投票(1)]