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[コメント] リトル・ヴォイス(1998/英)

もうちょっとひねったら「感動させる」ことすらできたのに、残念。(つまりは・・・)
LOPEZ que pasa?

社会生活からひきこもった主人公LVの、問題の根本ともいえる母親との関係が解決されなければ、歌で認められようがいい相手を見つけようが彼女の人生が全て報われ好転すると言えないのは明らかなので、せめてこれから関係修復に向かう兆しを見せて欲しかった。ようやく母親に対して鬱積していた思いを吐き出したのだから。母親がそれを受け止めないほど愚かならばそれはそれで、そこからLVが許しに向かって立ち直るあたりを描いて…ってそんなマジな映画じゃなかったんだろうか??

それならそれで、LV役(キャラそのもの・役者ともに)にもうちょっと魅力が欲しい。その声やキャラの性格がおとぎ話的過ぎて、しっかりついていけないうちに終わっちゃった感が。好みの問題もあるだろうが、ユアン・マクレガーや町の雰囲気にあるようなひなびた純朴さを彼女(…とそれからマイケル・ケイン!)にもっと与えて欲しい。不自然な(やや演技がかった)コメディドラマタッチのまま最後までもたせるには、彼女とストーリー自体の魅力が足りなかった。ありがちな感動ドラマ/青春ものにしようとなかったあたりは偉い。それだけに残念。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)maoP Myurakz[*]

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