パンフレット見ると分かるんですが、すごく細かい設定がたくさんあるんだけど、主要キャラ５人以外は全く生かしきれてません。

ある意味、潔いですわ。矢口監督。

でもイトオシイ映画です。

俺、こういう青春が過ごしたかったんですわ。で、現実はとりあえず最初の方のこいつらのあんまし大差ないわけで。

ダメ高校生でした。ハイ。

そいつらが一世一代の勝負を完遂するから、「ばーか」といいながら涙が浮かぶんですわ。こんな青春が送りたかった。本音で。

最初の動機なんてどーでもいい。女のケツでもかわいい先生でもいい。なめられようとも俺らはやってやる。

そして出来たんです、やつらは。だからちょっとの嫉妬と後悔を込めながら、それでもいとおしいんです。

ギャグはもう何かぬるま湯というか適度な温度で温泉につかっているようなもの。来るたびに反射的に笑えるのがもうなんだか妙に気持ちよくて。竹中直人の暑苦しさは今更どう言ってもしょうがないと思いますね。ただ、あのダンスは苦しすぎて……。（そう言えば平山綾と竹中直人が並ぶと「Ｑちゃん、マラソン走ろうよ！！」といってくるんじゃないかと思っちゃったりして。）

柄本明のカマオヤジもいいなあ。杉本哲太もなかなかの存在感。あと団子屋の蛭子能収は反則です。出てきただけで映画館から笑いが（^^;;

その代わりといってなんだが女優陣はちょっと。平山綾はそれなりだけど真鍋かをりはなんだったんだろう……。あと出てましたね西田尚美。地味に。

それなりに文句はあるけど、圧倒されたパワーと思い入れの深さもあって、満点にしたいですな。