[コメント] ある子供(2005/ベルギー=仏)
4.5点。敬愛するダルデンヌ兄弟の見事な作品ではあるが、『ロゼッタ』ほどのカタルシスはない、と思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前作があれだったのでその分、筋を追いやすいものにしたのか。分かりやすいし、劇的であるのだが、ダルデンヌ作品としてはそのドラマティックさが、いささか「俗」である気がした。子供を売る、というショッキングな設定は、主人公の駄目男の転機への切欠として使われているわけだが、この設定を事前に聞いてしまっていたのは失敗だったと思う。
相変わらず映画音楽が無い。エンジンの音や、息遣いや、札を数える音やら、そういったものがどれほどこの映画、ダルデンヌ作品をリアルにならしめているか。
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