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[コメント] 血槍富士(1955/日)

しかし、昭和30年前後には名作が詰まっているなぁ・・・
翡翠

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 藩の献上物を持って江戸に向かう武士の槍持ち(片岡知恵蔵)の話。

 主人は心優しく家来思いだが、酒癖が悪い。槍持ちは、そんな主人に忠誠を尽くす。

 馬鹿な武士と賢いその家来という展開ではなく、 身分階級に疑問を持ち家来を同じ人間としていたわる主人と、 それに応えるべく忠誠を尽くす家来、といった描き方に好感を持った。

 しかし、その関係が、江戸時代の厳しい身分差別のなかで異端化され 避けられない衝突を生んでゆく。

 結局、中盤まではほのぼのとした道中記だが、 最後には壮絶な大殺陣が繰り広げられる事になる。

 しかし、昭和30年前後には名作が詰まっているなぁ・・・

(評価:★4)

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