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[コメント] キューティーハニー(2004/日)

この映画の唯一にして最大かつ致命的で監督庵野秀明にも解決できなかった問題は佐藤江梨子の顔がブサイクであったことだ。逆説的にいうならば、『ローマの休日』の主役がヘップバーンでなかった場合のことを考えてもらいたい。問題の深さが理解できよう。
すやすや

あとヨメデザインのコスチュームなんとかなりませんか? あれじゃ東映戦隊モノじゃないですが…。まあ、監督が好きだからしょうがないのかなぁ。

バートン版バットマンの制作が決まったとき、原作コミックファンから非難囂々の嵐がおこったそうである。主役がマイケル・キートンというのもその一因ではあったのだが、がしかし、リニューアル版バットスーツが公開されるやいなや、ファンのブーイングはピタリと収まったという。あのラバーマニア垂涎の筋骨隆々スーツにグーの根も出なかったのだ。

それぐらいコスチュームデザインというのは重要なのだ。

キューティーハニー』が映画化されると聞いて、一番の気になったのがこのコスチュームデザインだった。

監督庵野秀明がその重要性がわかっていないわけがない。きっと、有名な服飾デザイナーにお願いして、かっこよくオシャレなデザインが上がってくると思っていた。

が、しかし…。公開されたコスチュームは東映戦隊モノの範疇から一歩も逸脱していない、ある意味保守的なデザインであった。しかも、デザインはヨメだ…。

以前、人づて(ウチの弟)から、ちゃんとした服飾デザイナーが作ったシャア(ガンダムの)のコスチュームは凄くかっこよかったという話を聞いたことがある。コスプレぽい安っぽさはなく、ナチのSS隊員の制服のように実にシャレた感じに仕上がっていたそうだ。

アンタッチャブル』で主人公達が着ているスーツがやけにかっこよいなと思っていたら、実はアルマーニがデザインしていた。いわゆるイタリアンスーツではなく、50年代のツイード生地を基本としたクラシックなスタイルのスーツなのだが、スーツであればたとえデザインスタイル変わっていても、一目で「これは普通とは違うモノだ」と思わせるその手腕はさすがアルマーニだ。

2Dでデザインされたものを、そのまま3Dに置き換えれば格好よくなるとは限らないのは監督自身よくわかっているはずだ。もっと慎重かつ丁寧にやってほしかった。

とはいえ、どんなデザインであっても、サトエリじゃダメだ…。 だって可愛くないんだもん…。 巨乳じゃなくていいから、もっとフェイスが可愛らしい子をキャスティングして欲しかった。つーか、せっかくの巨乳もコスチュームで隠しているんじゃ意味ないし。 あー、全然わかってねぇな、もう!!

ルーカスもスピルバーグもそうだけど、オタク監督は女優を選ぶセンスがない。 『オースティン・パワーズ』のマイク・マイヤーズを見習え!!

映画そのものは、サトエリさえいなければ割と評価される映画になったのではないだろうか。おにぎりも寒いギャグもサトエリじゃ許せませんが、他の可愛い子だったら許せると思う。

つまり、「女の子は可愛いければ、なんでも許される」のだ。

これを言うと女性は発狂したように怒りまくりますが…。

(評価:★3)

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