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[コメント] グエムル 漢江の怪物(2006/韓国)

学生運動とか公害とか平成のニッポンが忘れた義憤をバカバカしさと熱くて汗臭いノリで大暴走。ポン・ジュノは韓国のバーホーベンだ。
すやすや

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







冒頭の大暴れシーンから拍手喝采、大爆笑なわけですよ。ええ。

私には「コレ、笑っていい映画なの?」なんて迷いは一切ないので、全編笑いっぱなし。

ペ・ドゥナが真っ白なユニフォームを着て涼しげな美人として出てきたと思ったら、以降エンジのジャージのまま泥まみれ。さらに葬儀のシーンでは半ケツだすわ、その半ケツをじーさんが隠すわなど、確信犯。ここは笑ったね。

弟は学生運動やってたおかげで就職できずにいるが、火炎瓶に関してはプロ(笑)。 しかも、怪獣にたいして火炎瓶にて対抗!! 当然、怪獣=権力というわかりやすいメタファーなんだけど、怪獣に対して火炎瓶ですよ、火炎瓶!!怪獣映画史上、怪獣に火炎瓶で立ち向かったバカはこの弟だけですよ!!

しかも、この火炎瓶を肝心なところで投げ損じたかと思ったら、矢に火種を刺してペ・ドゥナ登場。『ランボー怒りの脱出』ばりの火弓で怪獣を炎上。

いやー、もう、最高にアツいわけです(笑)。

このバカバカしいノリと、辛らつな社会風刺は『ロボコップ』以来久々です。

ポン・ジュノはこの勢いでドンドンくだらない映画を作ってほしいと思います。

あ、怪獣のデザインが思いっきりパトレイバーの廃棄物13号な件ですが、そんな瑣末な事突っ込んでもしょうがないでしょう。それをいい始めたらわが国の誇るべきオリジナルコンテンツである『ガンダム』のビームサーベルやターゲットシステムなんかだってスターウォーズのパクリなんですから。 それよりも、ちゃんと作品の本筋で評価しましょうよ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)おーい粗茶[*] ぽんしゅう[*] 荒馬大介[*] けにろん[*]

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