内容は映画オタクな監督の趣味全開のバカ映画。 ジョン・ウーへのオマージュとしての二丁拳銃はわかりやすいからよいとして、「ハートブルー」は今の人にはわからないだろ(笑)。 ステディカムを使った追っかけシーンが、「ハートブルー」と全く同じ！コイツ、本当にアクション映画好きなんだなぁ、としみじみ感じる良いシーンだ。モロパクリだけどな(笑)。最後は怪獣映画に対するオマージュまで飛び出してやりたい放題。

かといって、マニアしか楽しめないような了見の狭い映画ではなく、隣に座っていた中年夫婦を始め場内は大爆笑の渦。 特にクライマックスの銃撃戦は笑わせてもらった。こんな楽しい銃撃戦はデスペラード以来だ。

ケイト・ブランシェットがカメオ出演しているというので、どこで出ているのだろうと思ってみてたら全然出てこない…。そんなこんなしているウチにエンドロール。エンドロールを確認しても出てない。えっ？どこに出てたんだよ、と消去法的に考えていたら…。

映画冒頭で主人公の元恋人として出てきたマスク姿の鑑識が彼女だろう。

やけに眼力があるので、「誰だこの女優？」と思って気になっていたのだが、冒頭に出たきり最後まで出てこない。なのでたぶんこの元恋人役がケイト・ブランシェットだ。眼だけの出演でも普通と違うと思わせるのはさすがだな。