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[コメント] タロットカード殺人事件(2006/英=米)

アレンもずいぶん枯れてきた。
G31

 私の事前予想では、ヨハンソンとアレンは親子なんて関係には絶対とどまらずに、必ず「寝る」と。まあ、逆に言うとアレン映画のそういうところを鬱陶しいと思ってきたのも事実だが。

 現場ではアレンが尻込みしスカーレットが大胆な行動をとる、現場を離れるとスカーレットはジャックマンの言い訳になびき、アレンの方がより過激な推理を展開する。という同じパターンが繰り返されるのに弱冠飽き飽きする点を除けば、捻りも利いてよく練られたストーリーである。アレンの過剰なおしゃべりを煩わしく思っていた頃が懐かしいくらいで、もはや映画的な刺激としては不十分かな、と。

 湖上ボート殺人というと、『陽のあたる場所』のシェリー・ウィンタースとモンゴメリー・クリフト(あるいは『殺人狂時代』のチャップリンか)を思い起こすわけだが、特に関係はないみたい。

75/100(08/03/30見)

(評価:★3)

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