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[コメント] バンテージ・ポイント(2008/米)

大統領ってのは大変だな。権威と権力、ひとりで両方担ってんだから。
G31

 でもそのことがアメリカ社会の活力を産んでいることも間違いない(こういう映画の作られることも含めて)。われわれは、大事なものを、大事なものだからといって、奥の院にしまい込みすぎちゃってるのかもしれないと、ちょと思った。

 混乱したのは、イベントとイベントの間の経過時間は誰にとっても同じはずなのに、主観的な時間描写を明らかに超えて相当に差があったこと。この手の大袈裟でトリッキーな映画は、あまり細かいことを気にすると成立しなくなってしまうのだけど。

 全体としては、自分もその中に属している社会の権威に対する忠誠心というものを、ある種いたわりつつ描きとおした感じがよかった。これは間違いなくテロリズムがターゲットととし、脅かそうとしているものだから。

 もう一つ、社会の幼い構成員を、危険や恐怖から守ろうという姿勢も折り込まれていたが、これは、ただの通りすがりの記録係に終わってしまいそうだったフォレスト・ウィティカーに、無理目にあてがわれた役柄にしか思えなかった。

80/100(08/10/19記)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)chokobo[*]

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