コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] トランスポーター3 アンリミテッド(2008/米)

ウクライナの娘にはマジで撃沈させられる。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 “The Ukraine girls really knock me out!”と歌っていたのはビートルズのポール・マッカートニーさんです(“Back in the USSR”)が、オデーサ(オデッサ)出身のウクライナ娘・ヴァレンティーナを演じたナタリア・ルダコワさんは、どこか純粋さを持ち合わせた魅力ある方でした。こんなソバカスだらけの顔実在するの?と思わせるぐらいソバカスだらけの顔してましたけど。でも、ウォッカを瓶ごとぐい飲みしようとしたりもしてましたが、ロシア人と同一視されたことに対して「ロシア人とはマインドとハートが違うのよ!」だなんて、いま見るとなんて時宜を先取りした映画なんでしょう。キエフ料理のことも彼女だけ「キーウ」と発音してたように聞こえました(空耳かも)。ま、ルダコワさん本人はレニングラード(現サンクトペテルブルク)出身のロシア娘らしいです。現実社会は複雑怪奇ですな。

 前作(トランスポーター2)では、登場した何人もの魅力的な女性に対し、決して自分からは前に行かない主人公、フランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)の高潔・弱気なキャラクターに日本映画の「寅さん」を見い出したのですが。本作では、向こうから寄ってくる女性に対してはちゃんと受け容れていました。寅さんはこういう場面でも後ずさりします(日本にも「据え膳食わぬは男じゃない」てな価値観がない訳ではないはずですが)。それでも自分からは受け身で決して前に出ないキャラクター(対女性のみ)は、欧米基準じゃギリギリ寅さんじゃんと、思ったことでした。マドンナ(←言葉遣いがちょっと)陣も、前作は皆、ビッチに描かれていたのに対し、今作の彼女は自暴自棄なビッチぶりの中に純粋さがあると描かれていたように思えたのでした。

 ラストの爆発シーン(悪役が死ぬ)なんて、オレンジ色の炎とともに列車の座席がこちらに向かって飛んでくるところを克明に捕らえていました。本作も、こういう「迫力」という名の映像の魅力がふんだんにある作品だったと思います。

80/100(22/11/26ムービープラス)

*大目に見ようコーナー)タイヤの中の空気を浮き袋に入れ換えて水没車が浮上できるなら、始めから沈まないはずじゃ・・・。ありと思います。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。