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[コメント] かぞくのくに(2012/日)

在日朝鮮人も僕らと同じ国土に住み、僕らと同じ社会を形成する、同じ「にっぽんのひと」なんだなあ、と思った。
G31

 井浦新の感情表現の中でも、とりわけその感情の抑え込み方、諦念、抑圧、もしくはその小さな感情爆発といった場合において、まったく日本人がそうする場合の反応と同じに見えた。

 実際、井浦や安藤サクラら役者陣の民族は日本人だろう。在日の人が観てどう思うかは不明だ。

 だが、監督が監督していることから考えても、日本にて、主に日本語で暮らしている彼らは、「北」の人たちよりは日本人に考え方や価値観がはるかに近いのかもしれない。

 それが演出意図かどうかは不明だが、いずれにしても、ここで描かれていることは、わたしたちの社会に内包される社会で起きた/起きている事柄なのだなあ、と思わされた。

 映画としては、主人公が渡北してから過ぎた25年という歳月の処理と時代背景の在り方に少々違和感を覚えた。

13/11/16記

(評価:★4)

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