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[コメント] 仁義なき戦い 頂上作戦(1974/日)

みんなワルな顔しとるのう。
G31

男と男の闘いには、金も絡めば女も絡む。利害と欲望を調整するのは、暴力を背景とした政治。・・・のはずだったのに、争いに次ぐ争いを重ねたところで、何一つ片がつくわけじゃない。地位も立場も固まってくると、仁義なき抗争を続けるのはつらいのう・・・。

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リアリティとしてどうなんだろう。義西会会長の岡島(小池朝雄)って、テキ屋か博徒の親分なわけでしょう。街のクラブで小学校時代の同級生に会ったからといって、温泉宿まで行って同窓会に参加するものかな。一人全身に入れ墨を彫った男が老恩師の背中を流すって、実は僕自身は観ていて極めて自然に受け入れてしまったんだけれど。日本て変に身分の上下のない、同質的な社会だから。それとも、いくらそうとは言え、ってところでしょうか。いや、この後、教え子の射殺を目の当たりにした老恩師“げんこつラッパ”の驚愕した表情とかに、細かいところまで行き届いてるなあ、という感想を持ったのものだから。

安全を求める市民の声や行動が、最終的には組織暴力の抑止力となるというスタンスも、民主主義的で、というか、大衆を信頼している感じが出てて、イイなあと思った。マスメディアはやっぱり世間を映す鏡でなきゃあ。どんな世界も基盤は市民社会の上にあるんだものねえ。

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ただし川田組のヒロシ(小倉一郎、義西会幹部・藤田=松方弘樹を獲った青年)は除く。彼は極道に入る顔じゃなかった。あとチョイ役だったのに小林稔侍がいまいち甘ちゃんな顔してた。ついでに渚まゆみ(ミエコと呼ばれてたホステス系の女性=敵対組織にいる元ヒモとカーセックスしてたのがばれて、しばかれる)がエロかった。

80/100(02/06/23見)

(評価:★4)

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