[コメント] アデル、ブルーは熱い色(2013/仏=ベルギー=スペイン)
アデルちゃんが泣くと、画面が悲しみでいっぱいになる。泣くな、アデル。まだ人生はこれからだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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レズ・シーン以外は淡々とした描写で、人生の断面を切り取っている。終盤になると時間経過が急に速くなり、とまどわされるが、性急さはない。オチや結末で見せる映画ではなく、全体で人生の重量を味わわせる映画。これだけの重量感を、もう少し短く、せめて2時間程度で描いてくれていたら、充分、オヅと言っていい。いや、オヅってのは僕の中で最善の称号なので、オヅじゃないというのは贅沢な不満なのですが。
レズ・シーンを見ていて思ったのは、指や舌(や鼻も?)を結構使っていたけど、やっぱ突起物は必要なんじゃないか?と。いや、まあ、それはどうでもいいんだが、互いの尻をピシャピシャ叩き合ったりして、互いが互いに相手から得られる以上のものを求めているように映ったのだが、どうでしょう。ま、知らんことは言わんとこ。エロスたっぷりのシーンとして十二分に機能していた(谷崎の『卍』ってコレだと思った)ので、付け足すことはないです。
ラストシーンは、そこはかとない諦念が漂い、アデルちゃんの背中が寂しげに見える。悲しい人、残念な人としてアデルを見る視線が弱冠感じられる。僕としては、その見方には異議を唱えたい。
80/100(14/08/30見)
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