もちろん僕はウソダベヤ派ですが。

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　ポンペイ遺跡で目にする人型って、“出土”したものではなくて、空洞に石膏を流し込んで取ったものなんだそうですね。これまであまり深く考えたこともなくて、この映画が視覚的に訴える、溶岩流の凝り固まったものだというような印象操作を、危うく受け入れてしまうところでした。最後の最後があまりにもあまりなので気づかされたわけですけど。現実には、映画のように二人が溶岩流に巻き込まれたのだとすると、ああいう人型が形成されることは絶対にありませんね。高温で燃え尽きちゃいますからね。歴史上のように、有毒ガスで即死した二人の上に火山灰が降り積もったのだとしたら、まあ、絶対にあり得ないとは言えないのかもしれません。

　いずれにしても、僕なんかは火山弾が降り注ぐシーンより、まだ前半の剣闘士同士の肉弾戦の方に見応えを感じますから、あまり僕向きの映画じゃないですね。3年前から映画を見始めたのだったら、もっと楽しめていたかもしれません。

　でも、結果的に嘘だと分かっちゃうように撮ってますから、僕に対して、結果誠実な映画だとは言えます。

75／100(14/08/31見)