[コメント] 渇き。(2014/日)
話は入り組み、登場人物は多く、独り善がりな作品とは言えない。ただ、観客になにを訴えたいのか不明。観終えた人に、どういう心情になってほしいのか。ハッピーにさせようと思ってないことは確かだが。
美少女が映画表現上、体現する“善”を引っくり返して潔い。これまでもこういう試みはあったと思うが、ここまで徹底したのは初めてではないか。率直に言って私は、美少女を、美少女だからといってタテマツルのは、少し控え目にしとこうか、という気になりました。
しかし、美少女にだって美少女なりの事情や気苦労はあるかもしれないし、なにもすっかり否定しなくたっていいのでは、とも思う。少なくとも映画の上では、今後も美少女には美少女ならではの善を体現し続けてほしい。だってやっぱり画面をみる喜びは、小松菜奈とせいぜい橋本愛ちゃんにしかなかった。中谷美紀にも少しあった。役所広司には、まったく画面にデカデカと映ってほしくなかった。
本作に“渇き”があるとするなら、美少女を単純に美少女とタテマツルことのできないもどかしさ、の方である。
こんなもんでよろしかったでしょうか?
75/100(14/08/23見)
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