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[コメント] 15時17分、パリ行き(2018/米)

端的に言えば、彼らのウルトラな活躍が、画面に定着していない。後からいくら、それはウルトラなことでしたと、説明したところで、どうにも間に合わない。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 素人起用の再現ドラマで、映画的な興奮に乏しいのは狙い通りなのだろう。犯人側への踏み込みなど、事件の全体像を描くこともハナから放棄している。でも、やっぱそこらへんが物足りない。

 メッセージとしては、「(対テロには、傍観するのではなく)行動することが大事」みたいなものもあった。3人の、なかんずくスペンサー(空軍兵)の行為を称賛するためには、必要不可欠な要素だったかと思う。だが現実には、こうした場での“英雄的行動”は、むしろ禁物ではないのか。その観点のエピソードも差し挟まれてはいた(空軍教官「スペンサー。ボールペン一本で何をしようとしたのか?」/スペンサー「机の下で死んだのでは、家族に申し訳ないと思いました」/教官「スペンサーの行動を馬鹿げていると思う者は?」/全員が挙手、みたいな)。

 彼らの行為を、愚行がたまたまもたらした好結果、としてではなく、英雄的行動と称賛する視点で描く映画で良かったとは思う。フランス政府は、仮に彼らが死んでいたとしても、やはり彼らを顕彰したかもしれない。しかし彼らの親御さん方は、それでは悲しかったろうな。

75/100(18/03/11見)

(評価:★3)

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