[コメント] キング・オブ・シーヴズ(2018/英)
世のジーサンたちに元気を。この考え方は正しいと思う。犯罪者を正当化するような描き方が間違いでは。捜査側から描くとかでも元気は与え得たかもよ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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マイケル・ケインはどんな映画に出てきた人なのか調べたら、すんごい昔から映画に出てて驚いた。故・エリザベス女王が即位した頃から出続けてんだもの。彼が、仕草や行動はヨボヨボしつつも眼に力を保って俳優業を続けているのがまず嬉しい。
犯罪(とりわけ強盗)を生業にして生きてきた人たち。そんな設定が愉快だ。彼らにとって、「それ」は当たり前のことなので、大勢の他人がいる場所でも平然とそれを話題にする。なんでそんなことが成立するのかよく分からないけど、そんなデフォルメ感が楽しい。あたりをはばかることなく犯罪の話をしている光景が楽しいのだ。「実話に基づいた」フィクションの愉しみである。
限界もそこにあるのかな。終盤になると、陰湿な仲間割れが始まる。もう笑えない。本当に犯罪者なんだこいつら。そして、スコットランドヤードの地道な捜査で一人ひとり面が割れ、あっさり捕まっちゃう。バジル君(チャーリー・コックス)だけ逃げおおせるという結果まで含めて、冴えないのだ。失速して、そのまま終っちゃった。もっとフィクションフィクションして良かったのではないか。それか、捜査陣の方の役割をもう少し格上げするとか。そんな性質のストーリーのように思えたのだが。
75/100(22/9/22記)
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