[コメント] スネーキーモンキー 蛇拳(1976/香港)
カンフーの動きがリズミカルで優雅で惹き込まれる。舞踏みたい。それを捉えるショットも寄り⇔引きのほかに、斜め上から、真下からなど変化が楽しい。
指を揃えて手首を直角に曲げると同時に手前に引く。これが蛇拳の典型的な一つの動きだ。素人目に、これがカンフーとして強いものかどうか分からない。映画としては、《氷野晴郎》さんが書いておられるように、明らかに蟷螂拳<蛇拳<鷹爪拳<猫爪拳として描かれていた。蛇拳は最強ではないのだ。
だが、見た目はいい。映像表現としての見栄えはこの動きが断然いい。鷹の爪や猫の爪や猫パンチでは比べ物にならない。歴然としている(蟷螂の方がまだいい)。こういうことをよくよく分かっている人たちによって作られた映画なんだなあと思った。
ストーリーもシンプルというか、全然理知的でない。理知的ではないけど、そんなことを気にしない力強さがかえってあると好んだ。
ジャッキー・チェンにこういう映画をもう一度撮ってほしいと思った。すでに撮ってるのかもしれないが。
80/100(20/2/22見)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。