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[コメント] アメリカン・プレジデント(1995/米)

「ジャパニーズ・プライム・ミニスター」じゃ映画は作れんわな、と思っていたが?!
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「大統領に理想的人物像を求めること」自体を美しい理想として尊ぶアメリカ人の精神て、古い国に住む者の目から見ると、気恥ずかしくもあるが羨ましい。現実には日本の方が住みやすいとは思うけど(負け惜しみ?)・・・。

ところでわが国も、小泉のような総理なら映画になるような気がしない? 少なくとも奥さんいないし・・・。

75/100(01/05/13記)

 ラストでは対立候補、ボブ・ラムソン(リチャード・ドレイファス)の中傷合戦に応じたマイケル・ダグラス大統領。観る者のフラストレーションをスカッと解消させる気持ちのいいエンディングである。物語の終わり方としては申し分ない。だが、現実には、一度でも中傷合戦に応じたら、あとは泥試合だ。そして泥試合は、当たり前だが、中傷合戦に強い者が勝つ。言わばボブ・ラムソンは20年後のトランプだ。本作は、未来を的確に予言していたのだとも言える。そう振り返ると、その洞察力の鋭さゆえに本作の魅力が減じることはないものの、この痛快なエンディングにも苦い思いを感じないではいられない。

 政策決定の複雑なプロセスを、単純化によって深掘りし、かつロマンスを組み込むことで観る者を飽かさず楽しませつつ、大統領という人物像を最大公約数的に理想化してみせた、小粋で手練れた作品。

80/100(21/4/10記)

(評価:★4)

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