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[コメント] ブルースカイ(1994/米)

躁鬱質で(躁の時は)派手好きなお母さんの話と、軍隊勤務の核物理学者で地上核実験の危険性に警鐘を鳴らし続けた男の話。二つの話の幸福な融合。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







前者はどこにでもある話だが、後者は社会的な意義も高い重要な話。なんでこの二つを一緒に描くのかな?と(特に前者に)違和感を覚えながら観ていたが、旦那を救出に行くあたりから許せるようになって、マスコミのフラッシュを浴びながら嬉しそうに笑っているカーリー(ジェシカ・ラング)を観て、二者の幸福な融合を感じた。

たぶんカーリーの時代は女が公然と魅力を発揮できる場が少なかったんだろう。だからって男を咥え込む方向で魅力を発揮するのは考え物だが(まあ、ありゃ男の方が悪いがね)。

軍隊からも協力を得て撮影しているせいだろうか、全面的な軍隊批判にはならない。だがこんな風に描かれると、確かに軍隊という所には、人間性を阻害する悪い要因が潜んでいるような気になる。近頃わりと軍隊の規律と秩序と友愛を賛美するような映画を観ていたから、その反動かもしれない。

除隊後カリフォルニアで大学教授の職を得た旦那(トミー・リー・ジョーンズ)が、新天地での豊富を熱っぽく語りながら、口調はしっかり軍隊口調なところが笑えました。

75/100(03/05/24見)

(評価:★3)

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