[コメント] 黒の超特急(1964/日)
前回オリンピックのあった年の作品だが、この批判精神たるや! 「ご覧なさい、あれが夢の超特急ですよ」・・・!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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オリンピックのオの字も出てこない。
在来線で、乗り合わせた隣の客に「ご覧なさい、夢の超特急ですよ」と言われた田宮二郎は、窓の日除けをピシャッ!と下ろしてしまう。そんなもの、歓迎していられるか、という批判である。今や、相手の気持ちを慮る習慣が社会の隅々まで行き渡った日本では、こんな批判さえ憚られる雰囲気だ。もちろん映画表現として、であるが。こういうものをこそ、取り戻したい。
庭瀬の古くて細い路地に、黒塗りで乗り付ける加東大介、という出だしから秀逸な作品でした。
80/100(13/10/26)
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