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[コメント] ナインスゲート(1999/米=仏=スペイン)

尻の蛇?の判子、人間BBQ、性交シーンなど、おどろおどろしくあるべきなのに滑稽な描写多し。わざとらしくもあるが、そこに愛嬌がある。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 レナ・オリンの尻の蛇?印の判子とか、お一人様人間BBQとか、ジョニー・デップが犯される側?の2度の性交シーンとか、おどろおどろしくあるべきなのに、わざとらしくて滑稽という描写が多い。だが、そのわざとらしさに愛嬌がある。

 まず、名が体を表していない。9つ目の門という題名だが、門や扉がテーマに描かれることはまったくない。描かれているのは9枚の挿し絵、もしくは9枚目の挿し絵だ。

 そして、よく分からん世界観ながら、この9枚の絵を集め、そこでまじないを唱えたり火を焚いたりをしきたり通りにすると、した人間に悪魔(LCF=ルシファー)同様の力が宿る、みたいな立て付けのようだ。

 ところが、平気で人を殺したり、すべて答えが分かっているのに人を雇って調べさせたりする、富豪で古書蒐集家で悪魔研究者のバルカン氏が、苦労して集めた9枚を前にその儀式をしても、何も起きない(というか、悪魔になれなくて焼死してしまう。これぞ焼死千万)。

 実は、ウチ1枚を、かつての所持者、スペインの製本屋?セサニ兄弟がこっそり偽物と入れ替えていた、ということが後から明かされる。だから、どうも儀式は成功しなかったのだろう。

 セサニ兄弟はいったい何が楽しくてそんなことをしたのだろう?と思うし、そもそも悪魔さんはなんでこんな手の込んだというか、適度に手の込みすぎないことをしたのだろうか。何のために?ということを考えると、本当、つまんねえ話だなあという感じがする。

 したがって、本作の面白さは、ストーリーにはない。しかし、ロマン・ポランスキーさんは経緯・経過・どうでもいいプロセスをコンコンと描いていく。要するに、結局のところ面白さは、そこにだけある(そこにしかない)。

 ポランスキーさんはいっつもこんな感じなので、まあ、自分のことがよく分かっているというか、自分の芸風(作風?)に合った素材をめっけてきた、ということかもしれない。

75/100(18/01/03見)

(評価:★3)

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