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[コメント] ダイ・ハード(1988/米)

ロス市警をも上回るテロ集団のハイテク武装(当時)と、泣き事言いながらも果敢に闘うウィリスのヒーローぶりが新鮮だった。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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マッド・サイエンティストやファナティックな軍人の暴走というテーマは昔からあったが、よく訓練され統率された軍事組織が、大義のためではなく、利己的目的の為に能力を行使する、という構図は新鮮だった。手際よく、かつ楽しげに作業をこなす悪党どもの姿に惚れ惚れした。

また、ブルース・ウィリス演じる主人公が、身近にいそうな親近感の持てるヒーロー像として描かれるのも目新しかった。有名な(CMにもなった)排気管の中を這うシーンも、その後いろいろな映画の中でお目にかかるが、この作品の中の彼ほど、焦燥感を演出し得たものはほかにない。

この映画のあと、同テーマ、同構図を用いた後追い・二番煎じ映画が続々と生まれた。その意味で(ビールの宣伝ではないが)『スターウォーズ』などと並び、「映画の流れを変えた作品」と言えるだろう。

だが自身の後継シリーズ(『ダイ・ハード2』『ダイ・ハード3』)も含め、この作品を超えたものは未だ出てない。ここでも「続編は本編を超えられない」というテーゼは真実である(「2」は健闘したと思うが)。

ちなみに私は、当時「ダイ・ハード」の意味を「ハードに(=激しく)死ぬ」と勘違いして、「なかなか死なないなぁ」と思って観ていたおバカさんでした。

90/100点(00/12/24)

(評価:★5)

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