[コメント] オーシャンズ11(2001/米)
の続きはネタバレになるので、後ほど…。
13人も主要キャラがいるので、それぞれの人物描写に力を入れていると、とんでもなく退屈な映画になるし、第一、このエンターテイメントに観客の多くがそういう類のものを求めるかはギモン。だから、説明過多にならず、さりげないカット、セリフや仕草で、それぞれのキャラを「ああ、コイツはこういう奴なんやな」と分からせてくれる、ソダーバーグのテクは相当なもの。
この映画に求められるであろうポイントは、ストーリーでありオチであるわけだが、そもそもリメイクであるから、ネタは古典的で、ある程度は予想が付くし、オチもありきたりと思われる。ところが、それでも観客の、少なくともオイラと一緒に観たツレの、気持ちをノセてくれる、ソダーバーグのテクは相当なもの。
そんなわけで、「手に汗握る」というよりも、「どう始末つけるんだあ?ホラ見せてみ」ってな感じで、クイクイっとノセられたワケだが、それには、やっぱり役者たちの演技力が必要。これだけオールスターキャストだと、誰かがエゴ剥き出しでハイユウor演技合戦しちゃうのが定石なのだが、みなさん、抑えながらもツボをついた見事な演技を見せてくれてグー。それもこれもやっぱり、これだけのビッグネームを集め、しかもそういう"one for all, all for one"な演技をさせる、ソダーバーグのテクは相当なもの。
いや〜、それにしてもBerlinの"Take My Breath Away"の使い方には笑った。やっぱ、ソダーバーグのテクは相当なもの。
でも、その「相当なもの」が、オイラが好きかどうかは別問題。
〔★3.5〕
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以下、ネタバレです。と言っても、たいしたことはないですが。
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たった30秒の停電で、カジノやリング上では、普段スマしてる人間がエゴ丸出しになって大混乱が起こるのに、それを仕組んだ奴らは淡々と静かに目的を遂行していく。そのコントラストが面白かった。
それにカジノの混乱も「盗み」なワケですからねえ。嘘と盗み、これって、誰しも経験あることなんでしょうねえ。
えっ?ないって?
ホラ、それが嘘でしょ?!
[with sensei/梅田東映パラス劇場/1.26.02]
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