[コメント] X―MEN ファイナル ディシジョン(2006/米=英)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
悲劇につぐ悲劇。 「1」では味方だったプロフェッサー・サイクロプスが「2」では操られ、「3」では味方だったはずのジーンに2人ともあっさり瞬殺。
プロフェッサーの命と引き換えの願いもあっさり叶いません。
あれだけ活躍したミスティークもあっさり戦線離脱。
「2」までで築き上げた財産を惜しげもなく捨てるゴージャス感があります。
それは私のようなディープなファンの感情を逆なでにし、お気に入りキャラが死なないことを祈ってしまうがゆえに最後まで緊張は解けません。
結果、ジーンもあっさり逝ってしまうことで、緊張が解けると共に涙も止まらないんですよ。 それだけのスピード感と、緊張感と悲劇がこの映画にはあった! ラストの究極の選択ですら、あっさりとしたスピード感。
中身をみると、「1」から「3」まで敵味方が交互に変わるというのはなかなか良かった。 飽きもこさせないし、登場人物も増えすぎない。 「2」の透明になる男が出てこないことも個人的には高ポイントです。 それはアイスマンとキティと鉄男の戦闘員入りを妨げず、「1」からここまで成長したという観てる側の親心みたいのもくすぐります。
それに見せ場は多数あったんです!
マグニートの橋は言うまでもなく。
キティの壁抜け能力はジャガーノートというバカ力という単純な対象物により引き立ちます。
アイスマンとパイロの「1」、「2」からの直接対決への伏線は、真っ向からの力比べなんだよ。これが奇策や体術で決着しないところがいいーんです!
当然それは、ウルヴァリンVSマグニートの決して埋められない差を奇策でやっつけるシーンを邪魔しない!
そしてラスト、ウルヴァリンは「俺しか止められない」とプロフェッサーでさえ耐えれなかった粉々パワーを、再生能力で対抗!観てる側はこれにまんまと騙されます。 再生してるからたどり着いた・・・。
数日前には超能力で壁に叩きつけられただけで気絶していた男がですよ!
だけど、それがいいーんです!
単純に再生能力で立ち向かう。それこそ男の中の男なんです。
これに対して矛盾を感じる人の意見を私は全て無視します!勝ったんですよ勝利したんです。私が認めます。
そして毎回思います。次作が駄作になるのなら、ここで終わってほしい。傑作なら、もちろん大歓迎!・・・でも流石に続かないよね?
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