[コメント] 男はつらいよ 奮闘篇(1971/日)
シリーズ屈指の駅舎場面。寅さんは情でずぶずぶの,それでいて立派なハードボイルドだ。
似て非なるもの,恋心と親心。
寅次郎本人はもちろん,とらやの面々も気づかない。
OPの集団就職シーン。そして沼津の駅舎にて(これは必見)。
あれは親の目線だ。
寅さんと花子をめぐるあれやこれやに隠されているのは,実は恋というより“親心”ではないだろうか。
本作で寅の母親が再登場し,親子の情についてのエピソードが絡んでくるのも,きっと偶然ではあるまい。
花子への恋心を保護者として温かな気持ちの“誤変換”とみるならば,ちょっと重めながらも寅次郎なりのハードボイルドな一篇に。
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