[コメント] 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981/日)
身寄りなき者に対する寅の無条件のいたわりと慈しみが溢れるものの,その分あまりに直球な失恋話に今回ばかりはこちらも大いに憤慨する。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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毎度歯痒くも奥ゆかしい寅さんの心象風景。人情の奥深いところにそっと見え隠れする恋心。
これに気づかぬマドンナの繰り出す今回の結末は,あんまりと言えばあんまり。
夜,折りからの雷雨に照らされる寅の横顔は夜叉にも見えた。(寅さんをこういう演出で捉えるとは正直驚いた…)
寅の場合,「格好つけてばかり」だから「女を逃す」訳じゃない。
(安宿の若(?)旦那にそう言われても,しばし間を置き,笑顔で「じゃぁ,あばよ」と返す。粋ですな。)
だから恋に敗れコワイ絵面で恨み節吐いても,「地獄の底」まではお供しないが対馬くらいなら喜んで出向くんです!
はぁ,切ないねぇ…。
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