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[コメント] 遠すぎた橋(1977/英=米)

四半世紀前に作られた第二次大戦ものとしては評価できる。『プライベート・ライアン』を長いと感じなかった方,ちょっと観てみてもいいかも。
もーちゃん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







かなり込み入っていて要の戦況が分かりにくく,最後まで感情移入しにくいのが致命的。

濡れねずみになって還ってきた英軍アーカート師団長は,“とにかく休め”と勧める上官に言う。

「一万名を連れて橋へ行き,還ってきたのは二千足らず。眠る気になると思いますか?」

ポーランド旅団のソサボフスキー少将は,「上が戦争始めると部下が死ぬのさ」と。

鼻っから作戦に懐疑的だった彼も,部下の多くを痛々しいほど失っている。

今ではほとんど語られることのない世紀の“大失敗作戦”の背後にあったものを地味に,しかし豪華にあぶり出す。

スピルバーグが円盤撮ってる頃,埋もれた史実を引っ張り出してまでの容赦無き糾弾。

救いようのないストーリーに浮きまくるラストのマーチ。

巨費を投じ壮大なる負け戦を堂々描いてみせたアッテンボロー,20年早かったですな。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] カフカのすあま[*]

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