[コメント] ブリキの太鼓(1979/独＝仏＝ポーランド＝ユーゴスラビア)
初めて観たのは確か高校生のとき。訳が解らずこの映画は不気味だと思った。それから十数年。観直してみたら、不気味なのはわれわれ人間そのものだった。
本編中のかなりのショットやシーンを憶えていたことからも、当時相当ショックを受けたことが伺えます。
但しその解釈が余りにも変化していて、もはや同じ映画を観たとは思えません。
高校生のときの「不気味」と今の「不気味」ではその質に大きな隔たりがあります。それはもう彼岸と此岸ぐらいの違いが。
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