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[コメント] 白夜行(2011/日)

女性の苦しみがドラマをつくる、ってのを再認識。
ちわわ

という点で、栗田麗、小池彩夢、 緑友利恵、福本史織といった、知名度が必ずしも高いとは現時点では言えない女優たちを愛情をもって見ることができてよかった。

堀北の雪穂は、否定派が多いみたいだけども、今回は設定上、美貌で、悪女っぽく見えない、まじめそうに見える女性であるほうがいいので、そんなに悪くはないとは思う。

テレビドラマの綾瀬は頑なで意思を曲げない女性の気の強さが前面に出たが、堀北の場合はそれが前面にはでない。ドラマでは最初に種明しをして、二人の心情に力点を置く演出だったわけだけども、映画では種明しは最後にくる、この演出の違いもあるのだが、そのまま二人の女優の個性でもあるような。

他の人のコメントを読むと、小西真奈美や武井咲の名前を挙げている人がいて、なるほどとは思うが、そうするとまた演出が変わってくるんだろうな。まあしかし、ファム・ファタールってのはある意味、男の(人類の?)理想なのかもしれない。よほどのものでないかぎり、何らかの不足を感じるものなのかも。

亮司のほうは、そういう点では、比較的人を選ばないというか、はまりそうな役者は簡単に思いつきそうだ。高良もよかった。

特別に個性的な作品である必要がない内容だと思うので、今回の演出も個人的にはそれほど文句をつける気はしない。まずまずの出来かと思う。

(評価:★3)

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