コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] カップルズ(1996/台湾)

少年たちの疾走する青春。そこから映しだされる現代都市の人間像。
ちわわ

素晴らしい出来だとおもう。

少年たちの悪には、どこか悲しさがある。 多くの少年たちは、心のどこかに悪をしまいこんでいる。その悪はいつか、いろんな形で、輝きを失っていくのであるが。

世界になげだされる自分自身をみすえたときに、少年たちは自分の悪に気付くのであろう。

悪とは、倫理感のうらがえしだと思う。この映画の少年たちに惹かれるのは、むしろ、そのかけがえのない倫理観なのだ。

それは少年に特権があたえられた倫理である。そしてそれをこれほど美しく描きだした作品は、すくない。

倫理感というのはあるしゅの連帯意識と関係している。この映画では多種多様な連帯意識が、しめされていく。

それも少年の感性をもって、あるいは異邦人の感性をもって捉え直されていくことで、都会生活の夢と絶望がつづられていく。

だからこの作品は、こんなにせつない。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。