[コメント] 風花(2000/日)
ぴょん。
作為と無作為の間で、不思議と「意味」が醸し出される。 映画のそういう魅力はどう表現したらいいのだろう。
この作品。思いでのシーンが織り込まれながら、作品が つくられていくのだけれども、 それに、映画のなかで幻想的演出が冴えているのだけれども、 それでも、自然と醸し出される部分が殺されることなく 作品として統合されていく。
ご存じ、「長まわし」も、この作品では 映画語法として十全な完成度をみせている。(北海道!) いつもの「舞台劇」もしかり。 ここの小泉今日子の名演技(?)は特筆ものだろう。 この(?)は皮肉ではない。演技を演技と感じさせない 演出が冴えているということだ。
役者の豊かな感情の幅が、のちになって、意味をつくりだしていく。 その「意味」の捉え方がこの作品の生命なのではないだろうか?
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