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[コメント] 青空娘(1957/日)

僕らのおやじたちが体験していた「東京」。おやじたちが体験していた「空気」。おやじたちが体験していた「屈折」。おやじたちが体験していた「未来」。おやじじたちが体験していた「青春」。そしてそれを、今の僕たちが体験できる歓び。
ちわわ

この映画が創られたのは1957年。 戦争が終わってまだ12年。12年って微妙だね。今(2003年)から12年前、 1991年の日本を思い出してみる。僕(30歳)には、そのころの文化と今の文化 変化はあれど、ほとんど同一視できる。あの頃のアイドルも何人かは健在だし、 あの頃プロ野球に入団した選手は、ベテランだけどまだ現役バリバリ。 20歳の貴方には、もっと変化は大きいのかもしれないけれど。そして40歳の 貴方には、変化はもっと小さいのかもしれないけれど・・・。

と考えると当時の中年世代と、当時の若者とでは、「戦後」の意味が かなり違うのだろう。そんな時代の青春。「戦前」を捨て去って、 新しい「戦後」を謳歌するひと、それができぬひと・・・。 そんな時代のひとこまひとこま。

そして、この映画が創られてから、今年で46年。

関西人の僕には、東京の古い街並みと今の街並みを細かく比較することは できない。でもそれができるひとには、現代との違いだけでなくて、 現代とのつながりも発見できるでしょう。もしかしたら、当時の青春と 今の青春のつながりも発見できるかも。

46年前って、そんなに昔でないのかもね。だってこの若尾文子には、今の男性 だれもが惚れそうだもの。

(評価:★4)

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