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[コメント] それでも恋するバルセロナ(2008/スペイン=米)

軽妙な主題歌、オレンジ色の画面、役者のかけあいでついつい見入ってしまうのだが、面白いかと言われるとよくわからない。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この映画が嫌いなひとつの理由は、SEXに解放的であることと女性が自立的であることを関連付けるような主張をもつ登場人物がいること。SEXをそういったジェンダー論や、または、艶笑話にしたりすることで、公の場やサロンで口にするという行為、してもいいという物の考え方が、自分はかえっていやらしく思える。下ネタを話すことで、人間としての懐の広さをアピールする女性も嫌い。エロはエロ。SEXに性愛以外の意味を仮託しようとする人物はまったく共感できない。こうなっちゃうと映画そのものが好きになれない。

面白かったのは、ペネロペとヨハンソンがバルデムと3Pの関係になっていく触媒に、ヨハンソンの写真のセンスにペネロペが触発されるという味付け。ペネロペが、この三人でいることが完璧な関係なのだ、という土台に、こういったアートの要素を見出してるのに対し、バルデムはそんなことよりも、ペネロペが今の状況に満足してくれて、結果として「二人とやれるからいいや」っていう思惑が透けて見えるようなところ。こういうのは共感できる。

…うーん。自分の見方がアホくさい気もする。

(評価:★3)

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