「もめごとが好きなの？それとも単に運が悪いだけ？」「さあ、どっちかおれにもわからん」･･･ってギャグですか？　今回はもめごと起こしたのはブルースあんただろ！　

３年がかりのCIAの作戦を邪魔してしまった状況は理解しつつも己の非を認めず、完全に息子に邪魔者あつかいされていても、そこはなかったことのように「オレは息子を助けるんだ」と自己肯定で突っ走り、何がどうしてそうなるのか、なぜか結局息子を助ける展開になっちゃうあたりが、もうほとんどコメディ。この自分に都合の悪いことだけ聞こえない老人マクレーンのキャラはちょっと好きだった。いつものようにハイテク対アナログを強調する描き方や、練られた伏線であるとか、敵親子とマクレーン親子の対比をしつこくしなかったのも、この老人キャラのとぼけた味わいをこわさないで済んだと思う。いやあ、マクレーン刑事は今回一般市民を何人巻き添えで殺っちゃってるでしょう？　老人の「気にならない」とは恐ろしいものです。

おバカというがモスクワのカーアクションのアイデアや、表現の技術なんかはさすがとしか言いようがない。やっぱりアメリカが一番って思っちゃうね。