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[コメント] エクストリーム・ジョブ(2019/韓国)

想像してた描き方とは違ったけど、まあまあ楽しめた。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私がこの作品を「面白そうだから観てみよう」と思った点は、麻薬捜査班が張り込みのために偽装で開いたチキン屋が絶品のチキンを提供したために意に反して繁盛してしまう、という点なので、その嘘くさい状況が成立するもっともらしい嘘と、かつ、そのチキン店をとりまく「本人たちが真面目にやればやるほど裏目に出る」という状況のネタを豊富に仕込んだものを期待していた。そういう点でいうと本作はそこが物足りなく思うし、逆に余計なサービス過剰要素を多く感じた。サービスに対する考え方が監督と自分で違うのか、日本と韓国の観客受けの違いなのか、よくわからない。特に、最後刑事ものとして爽快な結果で終わるというのは悪くないんだけど、その後の「水原カルビチキン」がどうなったのかに言及しないというのは残念だった。

あと韓国映画でよく感じる「ダメ男が最後かっこよく見せる場面がある」ところと、「悪役の組織上の序列とそう思わせる顔面の印象(つまり、親分から子分までのキャラクターが、強く(悪く)見える順にキャスティングされているか)という点での違和感はここでも健在だった。なんか韓国映画では、見た目のかっこ悪いキャラがかっこよく振舞うとことの気恥ずかしさと、ボスのほうが子分よりも小物に見えるという違和感をよく感じることが多い気がするのだが、こういうのは作家性というよりも日本と韓国の国民性の違いなような気がする。そういう点でいうと捜査班の女刑事のキャラの魅力の描き方だけはなんの違和感もなかった。男は強くて美しくて時にドジなヒロインはだいたい好きなのだ。こういう点では男の感性は世界共通で単純なのだろう。

ネタとして笑ったのは、麻薬捜査班のメンバーの取柄をライバルの刑事が解説するくだりで、実は柔道やムエタイのチャンピオンや特殊部隊のエキスパートだったという中で、一人野球部にいただけという刑事がいて、野球部だったからリンチに耐性があるのだ、というくだり。なんだ野球部は日本と韓国も変わらないのか、と思った。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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