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[コメント] 白痴(1999/日)

白痴女のイメージも、焼け跡とTV局が並立するイメージも、アイドルのキャラクターも、ことごとく予想どおりの絵で期待を上回らず。そういう意味ではラストが一番の見所だったが、それはそれで好きになれず・・・。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







仕立て屋の娘が「キレイ・・・」とつぶやく焼夷弾の光跡、華々しいオーケストラ演奏とシンクロしながら爆破される街の描写は彼岸の花火のような印象で、昔語りでしか空襲を知らないからこそ描けるのだろう。実際の空襲の惨さを訴えることが主旨ではないから、そんな描写も悪いとはいわないが、そのシーンにつながる結果として、時折ドキュメンタリ映像調に描写される、ちぎれた死体や黒焦げの子供なんかがあるわけだ。それとあの妄想のような空襲シーンは、監督の中ではどうつながるのだろう? 冒頭では、被災者たちのすぐ横でモデル撮影をする連中を描くことで、無秩序な世界というものを表現していた。あの場面では観客に被災者の痛みを意識つけさせておいて、それでああいう空襲シーンも描いてしまう無感覚さというのが好きになれない。なんというか、あのファンファーレの鳴り響く空襲シーン、少しはためらってくれ、という感じだ。

全体としてよくまとめあげた力作だとは思う。橋本一子の音楽はサービス満点。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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