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[コメント] 壁の中に誰かがいる(1992/米)

多くを語らないことで醸される面白み。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







金貨が隠してあると噂の強欲大家の屋敷に、大家が出かけた後に忍び込んだら、なんだか屋敷の壁の裏に何かがいるような…というホラーなつかみ。真相がわかったらわかったで大家たちのまったく意味不明な人格の異常っぷりが最後まで作品を牽引する。この大家たち、最後はもはやただのモンスターなのだが、それはそれで屋敷の凝った間取りの面白さでなかなか見ごたえのあるアクション映画となっている。ジャンルのティストが変わっても、変わってからのそれぞれが水準をクリアしているところに才能を感じる。地下室の金貨や札束が無造作に投げ込まれている美術もとてもいい。

大家の男女の人間関係も、夫婦なのか兄・妹なのか姉・弟なのか、よくわからないところにたまにママと息子要素も匂わせていて、でも何の説明もなく、どういう利害関係でこの2人が共生しているのかは謎のまま。多くを語らないこの不条理さが大事。

(評価:★4)

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