[コメント] トゥルー・グリット(2010/米)
やろうと思えばやれる、ということをこの兄弟は示したわけだ
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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真の勇気=信念、信条、誇り、優しさ、思いやり‥‥そうしたものを西部劇で見せるということは、つまりそれらは現代においておよそ失われてしまったものであるという主張なんだろう。
それでもただの良い話にしないのがコーエン。追跡中にとばっちりを食うヤツらは無惨な死に方をするし、憎しみの対象であるチェイニーはそんなに悪いヤツじゃない。気が弱いだけだ。そんなヤツだから女の子を殺そうとする。自分の為に。そして報いを受けるわけだけど、その「憎むべき悪人チェイニー」を討ち果たしたマティもやはり報いを受ける。
終盤、あれ程に献身的だったコクバーンにすればマティに惹かれた面もあるだろうけど、やはり自身の贖罪が大きい。この子を救えば自分も救われると思ったのだろう。だから保安官をやめれたんだよね。きっと安らかに死ねたんじゃないだろうか。
隙のない良い作品だと思う。スピルバーグの影響はどれくらいあったのだろうか。
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