[コメント] マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)
しっかりサスペンス、しかも官能的、それでいて笑える、なおかつ皮肉めいていて‥‥、これどういう映画?
確かな映像美がこうした難解なリンチ作品を支えているのは言うまでもないのだけど、それ以上にナオミ・ワッツのかわいらしい(親しみやすい)部分が、確実にこの作品に血を通わせているように感じた。キャスティングも含めて、リンチ最高傑作と言いたい。
それにしてもメディアに対して、この映画のテーマは「愛だ」と言い放つリンチって、それがすでに映画界を取り巻く状況を小馬鹿にしているのでは。とうとうここで一気に突き放してしまった感のあるリンチは、実はこの企画を通してくれなかったTV局を含めたアメリカのショービジネスを笑いとばしたかっただけかも。
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