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[コメント] おもひでぽろぽろ(1991/日)

全体的な作りも地味な感じでこれと言った良さがあまりない。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







OL女性の現代と過去の思い出を交互に展開していくアニメ。

現代から考えると紅花染料というのは珍しさがあって興味深いしタエ子の過去から当時のブームなんかが分かるので過去の回想シーンはなかなかよく出来ている。只ストーリーとしては過去のタエ子の話より成長し大人になったタエ子の話が重要なのにやたらに過去の回想シーンが割り込み、大人のタエ子の心の成長という大事な所や田舎で過ごすタエ子のシーンなどの印象が弱くなってしまい、結局昔話を言うだけ言って当時の事を同世代の青年トシオと振り返るという感じになってしまった。

タエ子もやたらに過去の思い出を振り返り過ぎでなにかあるごとに思い出し過去の事を話すのでなんかタエ子の自慢話みたいになってる。過去のシーンの作り方は良かったがちょっとしつこい部分もあり後半から飽きてくる。トシヤ役柳葉敏郎は彼自身の秋田弁が見事にハマッていて感情移入しやすかった。タエ子はキャラ的にどこかちびまる子ちゃんに似た感じがあって面白かったが、全体的な印象度が弱くちょっと地味な感じもする。

全体的には主役のタエ子よりも脇役のトシヤの方が目立っていてバランスが良いのか悪いのかが中途半端な感じ。ストーリー展開も回想シーンのつなげ方が上手いのに過去のエピソードがやたらに目立ってしまいバランスが悪い。高畑勲の作品はストーリー構成はいいのだがキャラの設定が半端なので詰まらなくはないレベルの安全パイな出来になってしまっている事が多い。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] 埴猪口

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