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[コメント] 怒りの葡萄(1940/米)

とても重いけど内容だが、一家が必死に生きる様は観てて感動してしまう。ジェーン・ダーウェルの演技が印象的。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







職を失った一家の放浪する姿を描いた映画。

常に悲劇的な展開に向かい、非常にハードな内容だが家族がどんなに苦痛な目にあっても必死で乗り越えようとする姿には心打たれるものがある。

特に殺人を犯した息子が帰ってきた時に何事もなかったかのように優しく接する母親の姿は過去の経緯が描かれていなくてもこの母子がすごく強い信頼関係に結ばれているんだなと感じさせられた。

釈放されたのにもかかわらず再び殺人を犯してしまったトムを見送る時ですら優しくいられる母親の姿は印象的だった。

役者としてはトム役ヘンリー・フォンダの演技も素晴らしかったが、トムの母親役ジェーン・ダーウェルはトムや他の人に対しても優しい母親役を情感込めて演じていた。

これは不満というわけではないが放浪者役のジョン・キャラダインの存在が中途半端だったような気がする。

(評価:★4)

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