コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] リディック(2004/米)

個人的には今回は漫画「コブラ」を実写映像化すると、こんなような作品になるんだろうなぁと言うぐらい「コブラ」で見たようなスチュエーションが多かった。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ピッチ・ブラック』の続編。

前作の主役リディックをメインに据えた作品で、前作はSFエイリアン・ホラー映画といった感じだが、今回は「宇宙空母ギャラクティカ」的な世界観のスペース・オペラになっている。個人的には寺沢武一の漫画「コブラ」を実写映像化すると、こんなような作品になるんだろうなぁと言うぐらい「コブラ」で見たようなスチュエーション(キーラを救うための刑務所惑星への侵入や超能力を使う大ボスや賞金稼ぎとの対決など)が多かった。

リディック役のヴィン・ディーゼルは台詞を喋ると人のよさそうなおじさんになってしまうため、意識的にワルを演じられるリディック役の方が役に合っているのかも知れない。ただ、前作と違い暗視能力を生かす場面が少なく、リディックの特徴を出すのにやや苦慮している印象も受けた。

前作でリディックと共に船で脱出し生き残ったキャラ、イマムとキーラが登場するが、役者が変更になっている。キーラに関してはアレクサ・ダヴァロスも野性味たっぷりに演じていてよかったが、リアナ・グリフィスのキーラも見てみたかった。しかし、前作を見る限り、リディックとキーラはそんなに恋愛関係になるような雰囲気にあったかなというちょっと疑問。

特撮に関しては申し分のない出来だが、終盤のリディックの戦闘シーンは少々懲りすぎたのか、ゴチャゴチャしていて見づらかった。

その他、戦艦や武器、建造物の造型がオリエンタル調に統一され、世界観を損なわないように作られているところが素晴らしかった。

惜しむらくはオチの部分で、一匹狼のリディックがあれにおさまって終わりというのは、どうもしっくり来ない気がする。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)CRIMSON

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。