[コメント] ママが泣いた日(2005/米=独=英)
終盤の展開と四女ポパイのナレーションのせいか、この作品は説教臭い映画となってしまった感がある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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夫が突然家を出てってしまい、怒りを家族にぶつける母親と4姉妹の人間ドラマ。
母親テリーの八つ当たりから、次女がストレスで体調を崩し入院したり、テリーの愚痴を今まで我慢していた隣人のデニーが結婚を拒まれ耐え切れずに怒りを爆発させたり、時が経って自然にテリーと娘たちとの蟠りがなくなってゆくところはリアリティがある。感情の趣くままに周りに怒りをぶつけるテリー役ジョアン・アレンの演技もなかなかよかった。
4姉妹役の女優たちも美しく、演技も申し分ない。
ただ、テリーの夫の失踪の真相が自宅裏の土地の見回り中の事故死だったという展開には難点がある。そもそもテリーは特に根拠がないのに夫が愛人と駆け落ちしたと決め付けているが、夫が突然いなくなったとなれば普通は事故か事件に遭ったと考えて警察か夫の知人に連絡するのではないかと思う。ましてや愛人と駆け落ちしたなんて考えは出てこないだろう。仮に彼女にそれだけの根拠があったとしたら、映画の中で描いて欲しかった。
この終盤の展開と四女ポパイのナレーションのせいか、今まで築いてきたドラマが結局、怒りに身を任せることは人生を変えてしまうというテーマだけが残る説教臭い映画となってしまった感がある。
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