[コメント] 白くまになりたかった子ども(2002/仏=デンマーク)
興味深かったところは白くまにしても人間にしても自分のエゴを通すことに終始して、子供の気持ちを一切考えてないところにある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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人間と白クマの親を巡る子供の姿を描いたアニメ。
『ターザン』の北極版という感じの作品で話に目新しさはあまり感じられない。
野生動物に襲われる可能性だってあるのに、子供を一人にして母親が家の鍵をかけないで外に出て行く姿勢はどうにも解せない。また、白くまの母親が野生的な教育環境に人間の赤ちゃんを適応させようとしたり、人間の両親が白くまに育てられ人間の理性を失っている子供に無理矢理、人間の社会環境を教え込もうとするのも無理に感じる。
ただそんな中で興味深かったのは、一見、加害者と被害者の関係っぽい白くまと人間がどちらも結局は自分のエゴを通すことばかりに終始し、子供の気持ちことは一切考えてないところにある。
展開的には終盤、白くまになる試練を受ける主人公の子供があまりにも他力本願で、少しは自分の力で試練を乗り越えるようなシーンを作って欲しかったところ。
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