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[コメント] スノーボーダー(2003/仏=スイス)

純粋なスポーツ映画を期待すると裏切られる。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







スノーボーダーの青年のドラマ。

スノーボーダーとして大会に出場して優勝したい主人公が、憧れのスノーボーダーに見出され、彼の元で練習に励むも、実はスカウトの裏に主人公を大会で代役で出場させるためという陰謀があって、しかもそのスノーボーダーを教えたコーチと主人公が知り合いで、コーチは大会出場には否定的で、人に教えること拒み続けるという展開からは、コーチが最終的には騙された主人公の熱意に絆されて、主人公に何か教えて大会に出場させるのかと思ったが、そういうスポ根路線の展開には一切ならなかった。

登場人物は重要そうな役どころの人が結構いたのに、まったく蚊帳の外に置かれているのは何かもったいない気がする。

またこの映画、登場人物のキャラ設定にも突っ込みどころが多い。

主人公のギャスパールはスノーボーダーのジョシュに憧れてるのに、彼の恋人のエテルに出会って早々恋してしまうというのも節操が無さすぎだが、エテルの方もジョシュは自分の悪事に堂々と自分を利用する気なのに、怒るどころか、嫌がらずに従ってしまうのもどうかと思う。

ジョシュにしても、ギャスパールに自分の陰謀がばれてしまったのに、大会でギャスパールが素直に自分に従うと思って強盗計画を実行するのも変だし、普通なら陰謀ばれた時点で共通の知り合いであるビショップかエテルあたりを人質にして半ば強制的にも従わせるぐらいの行動を取りそうな気がするが。

また、悪事に利用されているにも関わらず、エテルが嫉妬深く、暴力的なジョシュに従ってしまうほどの魅力がどこにあるのかも分からない。仮にもそれほどの魅力があるのなら、映画の中で彼のその部分を描いて欲しいところ。

総評としては純粋なスポーツ映画を期待すると見事に裏切られる作品。

(評価:★2)

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